こちらの事例は、ある清掃運搬会社。
清掃運搬業という、地域の環境に深く関わる企業であるにも関わらず
社内や、ゴミ収集車が停まる駐車場などが汚く、片づかない状況。
さらに、“ゴミ収集”の持つイメージや、ニオイなどの点からも
近隣住民からの印象が悪い・・・というのが、お悩みでした。
元々、弊社と交流のあった社長と
片づけ関連著書の出版記念パーティーで再会したのをきっかけに、
コンサルの依頼を受けることになりました。
月に1度の「環境整備DAY」実施を提案。
毎月第2土曜日に、総務課と運輸課を中心に手分けして掃除と片づけをすることになりました。
1人あたりの作業時間はおよそ30分です。
【総務課(社内勤務)】
あふれる書類に悩んでいた総務課は、
その月に合った内容でテーマを決め、“社内の整備活動”。
・決算の終わった翌月 ⇒ 「書類の整理」
・空調を使い始める季節の前 ⇒ 「エアコンそうじ」
・気候が良く動きやすい時期 ⇒ 「床ワックスがけ」
など、年間を通して12個のテーマが決まりました。
【運輸課(ドライバーと作業員)】
日頃から社外作業がほとんどの運輸課は、
駐車場の清掃、半径50mの近隣の清掃、落ち葉そうじなど“社外の清掃活動”。
《ポイント》
戻り時間がバラバラで、全員で集まりづらかった運輸課の社員は、
5人ごとのチーム制で整備活動をすることに。
リーダーが、業務から戻った社員をテキパキとチーム分けをするなど
続けていくうちにシステム化でき、活動がよりスムーズになりました。
【総務課・社内環境整備の効果】
1年間で12の項目をじっくり取り組んだため、大掃除が不要に。
年末の慌ただしい時に、時間を取られることがなくなったと
大変喜んでいただけました。
【運輸課・社外環境整備の効果】
駐車場や会社近辺が美しく整備されたのはもちろん、
社員の行動に、さらなる大きな変化が起こりました。
・清掃車の中までキレイに使うようになった。
・運転の仕方が変わり、車を大切に使うようになった。
(水たまりや、道路に落ちた枯れ木などを避けるetc)
・近隣の人から、感謝の声掛けをされるなど交流が生まれた。
・1人1人が地域からのイメージを意識するようになり、
制服をきちんと着用したり、駐車場に花壇を設置したりという行動が起こった。
すっかりクリーンなイメージに生まれ変わったこちらの会社。
現在は、環境整備DAY用に、お揃いのTシャツまで作り
会社の「文化」として、毎月の活動を続けています。
ただの片づけ、掃除、にとどまらず
社員の意識を高め、会社のイメージアップにも成功した事例でした。