今回ご紹介するのは、都内にある靴を扱う個人商店の事例です。
数年前から店内は掃除はされておらず、
至る所に靴箱が積み上がっている状態。
店舗の2階にある住居には、約500足の在庫が乱雑に置かれていました。
「別のサイズはありますか?」と聞かれても、
探し出すまでに5分もかかる始末。
しかし、ニコニコと明るい店長のお人柄もあり
お客さんは決して少なくはありません。
スッキリ・ラボのコンサルティングでは通常、
掃除について言及しないのですが、今回は掃除からスタートすることに。
掃除をしながら在庫を把握してもらいます。
ホコリだらけの店内を1日1回15分間掃除をしたら、
必ず小松さんへメールで報告するルールを設けました。
どうやって片づけたらよいかがわからなかった店長は
「掃除しながら在庫を確認する」という具体的な目標ができ、
片づけることが楽しくなり、日に数回メールが届くこともあるくらい。
お店はあっという間にキレイになったのです。
次に、500足のデッドストックをさばくため
1足100円の大売り出しを始めました。
すると、店に思わぬお客様が・・・!
訪れたのは大水害に見舞われたフィリピンの方々です。
母国に送るため、大量の靴が欲しいというのです。
この大量購入のおかげで在庫も売れて、店内も倉庫もスッキリ。
改めて商品をシールで色分けして管理しました。
その結果、サイズ探しは5秒で済むようになりました。
もともと来客が少なくなかった商店でしたが
店内の清潔感や、靴の最適な管理によって
「お店から貧乏神が去って行ってくれました」と
店長も感激した事例でした。