実績・事例紹介

【インタビュー:株式会社日向屋様】環境が整うと、人も整い、仕事の結果が自ずと出はじめます。社内環境整備

株式会社日向屋 (左から)取締役 請関 ゆり様、代表取締役社長 請関 伸様、小松易、専務取締役 請関 仁様

株式会社日向屋様は、宮崎県にあるレトルト食品メーカーさんです。「日向屋ブランド」としてコンビニや生協などにレトルト食品を販売し、この不況下にありながら経営は上り調子。社員も増えて組織作りが必要なタイミングとなっており、「やはり社内の環境づくりが大切」とのことで「経営者かたづけコンサルティング」のご依頼がありました。
今回はそんな日向屋の社長様と取締役様(奥様)、専務取締役様(息子様)に、片づけに取り組もうと思われたきっかけや実践後の変化などについてお話を伺いました。

会社の組織作りに向けて、社内の片づけに踏み切る

- 片づけコンサルティングを受講しようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

請関伸社長:もともと家内が断捨離に興味があって、小松先生のメルマガをもう何年も前からずっと読んでいたのです。そんな家内に影響されたのか、息子も片づけに興味を持ちだして、二人で私に「ぜひ片づけコンサルティングを受けてほしい」と言うんですよ。
私はそれまで片づけにはあまり興味がなく、特に社内が散らかっているとも思っていませんでした。でも、家内や息子から見たら、散らかっていたんでしょうね(笑) 「家族がそこまで言うなら、ひとつやってみようか」という気持ちで、片づけ研修を受講しました。

- 社長様ご自身が、自分を変えたいという思いもおありだったそうですね。

請関伸社長:ええ。当社はおかげ様で経営も順調に伸びていて、これから組織作りをしていく上において「まず社長である私自身が変わらなければいけない」という考えがありました。そういう意味で、片づけ研修はいいきっかけになったと思います。

- 奥様は以前から断捨離に興味がおありだったそうですが?

請関ゆり取締役:はい。小松先生がメルマガを始められたときから、ずっと先生のメルマガを購読していて、そのやり方で自宅の断捨離を少しずつ進めていました。
小松先生の片づけに対する考え方が大好きで、2年前に専務から「小松先生と縁があった」と聞いたときは嬉しかったですね。

- 専務様が小松先生と出会われたのはいつ頃ですか?

請関仁専務取締役:実際に小松先生にお会いしたのは2年前です。でも、お袋(取締役)がよく私のデスクの上に小松先生のメルマガのコピーを置いていたので、小松先生のことは以前から知っていました。
お会いしたきっかけは、小松先生の講演会です。地元の有志が経営のための勉強会を立ち上げていて、たまたま小松先生が講演されることになったのです。そこで初めて小松先生のお話を聞いて、いい話だなと思ったんですよね。
それまではお袋から断捨離の話を聞いても「ふ~ん」としか思っていなかったのですが、やっぱり片づけは必要だとそのとき気づきました。

1日15分の片づけを実践し、随時アドバイスをもらう

- 片づけコンサルティングはどのような形で行われるのですか?

請関伸社長:まずは小松先生に当社においでいただき、先生のアドバイスを受けながら、良い結果を生み出すための片づけ計画を作りました。今はその計画に沿って、毎日15分間の片づけに取り組んでいます。1日のうちのたった15分間なので、そう無理することもなく進められますね。

1日の片づけが終わったら、小松先生にメールでその内容を報告します。その日にやった片づけの内容を現場の画像と共に送ると、随時小松先生からお返事がきてひと言アドバイスが。そして、また次の片づけに進むという形です。小松先生が次回当社においでになるまで、このやり方で進めていきます。

- 1日15分というのは、短いようにも思いますが…

請関仁専務取締役:時間としては短いですが、実際にやってみると15分あれば結構片づけが進みます。データ処理のような仕事は時間がかかりますが、デスク周りの片づけや自宅の片づけなどは、15分あればだいぶスッキリしますよ。それを毎日続ければ、かなり片付いてきます。
その片づけと同時進行で、片づけ習慣をつけるための研修もやっています。毎日生活していると、いろいろなことがあるじゃないですか。社員さんからのお願い事を聞いたり、お客様から連絡があったり、仕事が終われば友人とやり取りすることもあります。
そうしたひとつひとつのことを、先延ばしにしないで、その場その場で完結させる訓練をしています。

ものが探しやすくなり、無駄な時間がなくなった

- 具体的にどんな場所を片づけましたか?

請関伸社長:最初は現場の倉庫の片づけから始めました。「1日・1箇所・15分」毎日少しずつですが、進めていきました。それでも、かなり片づきましたよ。家内や息子が「散らかっている」と言っていた意味が、片づけてみてわかりました(笑)
倉庫には現場の従業員がいるので、私が一人で片づけを始めたのを見て「何事があったのか」と思ったようです。でも、倉庫が見るからにきれいになったのを見て、みんな喜んでいました。ものを探しやすくなったし、無駄な時間を使わずに済むようになりましたね。倉庫内が片づいたことで、気持ちもスッキリしました。

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請関ゆり取締役:私は自宅の片づけを行いましたが、整理して思い切って捨てることで、こだわりも一緒に手放すことができました。心にも、同様に空間が持てることを感じられています。
今やらなければならないことを後回しにしない習慣がついてきたので、気がかりなことがなくなりましたね。次の予定も、迷わずに決めることができるようになりました。

請関仁専務取締役:最初はデスク周りをやって、その後に社内のデータ整理を行いました。私は営業なので商談ベースの仕事が多く、情報をクラウドで保存しています。そして、そのデータは社員も共有しているんです。
膨大なデータをスッキリと整理できたので、私も社員もかなり使いやすくなりました。デスク周りに関しては、整理をしたことで探し物をする時間が減りましたね。「あの見積りどこだったっけ?」というようなこともなくなり、その分仕事が進むようになりました。仕事の密度も濃くなったように思います。

ものを下に着地させない「空中戦」が、片づけ習慣の極意

- いまはどんな片づけを進めていますか?

請関伸社長:書類棚の整理や、デスク周りを計画的に片づけています。いざ片づけようとすると「いずれ必要になるかもしれない」と思ってしまい、処分できないものが出てきます。仕事の書類は、私物のように思い切って捨てるのがなかなか難しいですね。
そんなことを小松先生に伝えると、的確なアドバイスをもらうことができます。片付けの目的はただ整理整頓することだけではなく、「片づける習慣をつくる」ということが重要です。その習慣作りに対する、小松先生の助言がわかりやすくて助かります。

- たとえば小松先生からどんな助言がありましたか?

請関伸社長:私が一番印象に残っているのは「空中戦」です。空中戦というのは、片づけられる人がとる行動パターンのこと。ものを持ったときにそれをデスクなどの地上に着地させずに、すぐ決められた場所にしまうという行動です。
たとえば書類を受け取ったときに、私たちはついデスクにいったん置いてしまうことがあります。でもそうすると、いつの間にかデスクの上が書類だらけになってしまいますよね。その行動を止めて、受け取ったものをその場で判断して処理できる習慣がつきました。

請関仁専務取締役:空中戦ができていないと、どんどんやらなければならないことが積み上がっていってしまうんですよね。書類や資料が山積みになると、常にやらなければならないことがあるのに、何から手をつければいいのかわからなくなってしまうのです。
でも空中戦ができるようになると、それがなくなります。そのため、処理能力がかなりアップし、仕事の判断もしやすい環境になるんですよ。

片づけることで空間にゆとりができ、気持ちもスッキリ

- 片づけ研修を受けた感想を教えてください。

請関伸代表取締役:タスクを溜めないことが、結果的に業務の効率化につながるのだということがわかりました。研修はまだ続きますが、今後は例外が発生したときの対処の仕方も決めておきたいと思います。
職場だけでなく、自分の持ち物や趣味に関するものも整理することができました。これからは、片づけの大切さを社員にも波及させていきたいですね。

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請関ゆり取締役:ものが片つくのも気持ちいいのですが、片づけることで空間にゆとりができると気持ちがとてもスッキリします。

今まで私は、ひとりで自宅の片づけを行っていました。でも片づけは、自分だけでやっていてもだめなんですよね。そうかといって、片づけはなかなか人から言われてやれることでもないと思うんですよ。自分から「やっぱり必要だ」と気づくことで、積極的に取り組めるのではないかと。
今回3人で片づけ研修を受けた理由は、その機会を作りたかったということもあります。今会社が伸びている時期だからこそ、片づけ研修は絶対に役に立つと思いました。社長が自ら片づけによって手に入れられるものの大きさに気づいてくれたことは、本当に良かったです。

請関仁専務取締役:小松先生が当社に来られるとき以外にも、毎日メールのやり取りができるのはとてもよかったです。いつでも相談できるプロのサポーターがいることで、研修がとても濃密になるということがわかりました。
朝、デスクの前にきたときのフレッシュな気持ちは何とも言えません。それと同時に、習慣のチカラのすごさと継続の難しさも実感しています。これからは整理整頓の範囲をもっと広げて、片づけを継続していきたいと思っています。

環境を整えることは、仕事にも家庭生活にも重要なこと

- 片づけをして環境を整えることは、仕事や家庭生活にとって非常に重要だと思われますか?

請関ゆり取締役:そうですね。「もう環境しかない」と言ってもいいほど、仕事にとっても家庭生活にとっても環境づくりは大事だと思います。環境が整えば人も整ってきますし、すべてがいい方向に向かいますから。
我が家の断捨離もまだ完璧ではなく、手放したいものは山ほどあります。いろいろなものを手放すことによって、逆にいろいろなものが手に入るんですよね。気持ちよく生活していくために、環境づくりはもっとも大事なのではないでしょうか。

請関仁専務取締役:自分の思考と環境はリンクしているのだなと、今回の研修で実感しました。ものがゴチャゴチャしていると、頭の中も整理されません。そして逆に、ものが整っていると頭の中もスッキリします。
片づけを実践して思考をクリアにし、仕事の推進力と問題解決能力、マネジメント力を高め、売り上げの目標を達成したいです。そして目標を達成したら、身近な人にも片づけの素晴らしさを伝えてみたいと思っています。

※ 取材日時 2020年5月
取材協力:株式会社日向屋様
※ 取材制作:ナレッジ・リンクス株式会社

 

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